社会人になると名刺を持ちますが、芸術家たちも名刺を持つ人がいます。名刺とは、自分がどんな名前で何をしていてご用がある時はここへ連絡してくださいという携帯出来る自己紹介カードです。

どんなに印象深い作品を見ても、人は名前を忘れることがあります。思い出したいのに忘れてしまったなんて、せっかくのチャンスも台無しです。

名刺があれば、忘れてしまっていても逆に思い出すこともあります。ああ!この人の絵は衝撃だったなぁまた見たいな。と、自分がいないところで、名刺が仕事をしてくれたりします。

仕事として活動するなら、名刺を持っていて損はないです。名刺に賛同されない人はそのままで良いと思います。芸術の世界は自由ですから。

これから作ってみようかと考えられているあなたへ、私の出会った素敵な名刺を少しご紹介します。

○さすが芸術家。個性だらけで誰1人同じ名刺の人はいない

手のひらサイズの1枚の紙で、自分を表現するって、これはこれで面白い作業です。受け取る方も、それぞれの個性が凝縮されていて、思わず「ほぉ!」と言ってしまうような、見て楽しいものです。

紙にもこだわって自分で手漉き和紙を作っていたり(これこそ世界に1枚しかない)、フリーのグラフィック関係の技術者はプラスチックに名前が浮かぶ仕掛けにしていたり、考えますねぇ。

○専門の画材を使って作成すると分かりやすいです

水墨画の人は、薄めの墨汁で濃淡のある筆跡で名前だけ書くのでも、水墨画を描いていますと紹介されると名刺を見ると容易に思い出せます。版画で作られた名刺も小さな作品を見ているようでした。

名前も「雅号(がごう)」といって画家や書道家等が使用する名前にするのも素敵です。

○パソコンに取り込んで刷りましょう

さすがに1枚1枚作るのは大変です。もちろん1枚ずつ手作りだなと分かるものが多いですが、配ることが多くなってきたらそうもいきません。

パソコンが苦手な人も、絵が完成したらパソコンに絵を取り込んで、インターネット上で宣伝する人も増えている昨今(著作権侵害されないように注意)、良い機会だと思って、チャレンジしてみても良いのではないでしょうか。

スキャナーを使ってパソコンに取り込むのが綺麗な画像になります。色合いや質感など気になるところですが、パソコンの画面によって実物と多少見え方が変わってしまうのは仕方がないので、自分のパソコンに取り込んだら補正などして調整しましょう。

色補正などイラスト系ソフトは、フォトショップが1番使えますが、機能が多くて大変ならフリーソフトもあるにはあるので用途に合わせて探してみてください。

○相手のことを考えましょう!名刺を作る際の注意点

受け取った人が名刺をしまった後に、絵の具とか素材がポロポロ落ちるようなのは、名刺入れやポケットがかわいそうなのでやめてあげましょう。

基本的には名刺サイズの大きさの方が、他の名刺と同じようにしまえるので、相手に負担がないです。名刺を見返す際にも、別に保管しなければならない大きさだと1人だけ存在を忘れられてしまいます。

○仕事用の連絡先を1つ作って記載しましょう

見栄えも大事ですが、連絡先はあった方が、お仕事の依頼はしやすいです。既に仕事を一緒にした安心できる人にしか渡さないなら、仕事相手とはもう連絡先を交換しているので問題ありませんが、初めましてと名刺交換をするなら連絡先がほしいです。

名刺をきっかけに話が盛り上がったり、新たな人脈が広がりますように!