展覧会や個展やコンテストなど、公募(一般から募集)しているものがたくさんありますね。あなたは出品していますか?創作したら人に見てもらいましょう。

どこに出品すると良いのでしょうか?なぜ出品することがいいのでしょうか?今回は絵画についての、そんな疑問にお答えしましょう。

○賞を取ることが目標?プロになるには?

企業や市、県、全国など規模の違う公募があります。何を判断基準に選んでいますか?賞を取ることが目的の人や腕だめしの人もいるでしょう。趣味として絵を描いている人は、これで良いと思います。どこかの街や美術館に飾られることもありますので、どんどんランクアップしていくのも楽しみです。

プロの画家は、自分の作品をどれだけ多くの人に見てもらえるかということに重点を置きます。プロは、狙わなくても大抵賞を取ります。目標は賞ではなく、自分の名前と作品を宣伝するために、集客が多くのぞめる展覧会に出品します。出品料が宣伝費といった感じです。

また有名な大きな展覧会で賞を取ると画歴(絵の履歴)が付き、活動するのに有利に使えます。今の自分の目的に合ったところに出品すれば良いのです。地方展でも、展示してもらえる場所が自分に必要だと思うなら、そこを選ぶと良いんです。

プロを目指しているのなら、あなたの絵が気に入った!という人に巡り会えれば、絵を買ってくれたり次の活動に繋がっていきます。

○3大ビッグネーム「日展」「二科展」「院展」とは?
有名すぎるこの3つの展覧会は、日本のトップの展覧会といえます。この展覧会の告知から期間中は、街中でも宣伝合戦になるので、絵を描かない人でも知っている人がいます。

全国からプロ、アマチュア問わずこぞって出品する展覧会です。この展覧会は、それぞれ日展、二科会、院展という美術団体のものです。なぜこんなに大きな団体が公募をするのかというと、将来的に運営をしてもらうために育てていることにもなっているのです。

○美術団体とは何でしょう?入っていると入選しやすいの?

前述の3つ以外にも色々な美術団体があります。美術団体は、どれも同じではなく個性があります。サークルと言ったら怒られるかもしれませんが、作風がそれぞれ違うグループといえば分かりやすいでしょうか。

各団体の展覧会に入選している人達の画風が、その団体の好みと言えるでしょう。自分がどこの団体の作風に合っているのかを探しましょう。会員になったら仲間になれるという安易な感じではなさそうですが、団体によっては派閥や人間関係など厳しいところもあるようです。

同じ団体でも地域で支部に分かれていると地域のカラーもあります。展覧会の審査においては、公正な審査をしていると言われています。

○展覧会をピックアップ!たくさんの公募があるので調べましょう

日美展:平成29年から第1回全国公募します。絵画部門と水墨画部門があります。
ル・サロン:フランスの4大歴史的サロン合同美術展の1つ。2回入選するとル・サロンの会員の審査を受けられます。金賞以上は無条件で会員です。
青木繁記念大賞西日本美術展:2年に1度の新人画家登竜門といわれる。
小磯良平大賞展:大賞賞金の高さに話題になります。
FACE(損保ジャパン日本興亜美術賞):名称を変えて審査基準も上がって次回があるなら第5回目です。

最初はもっと小さなところから始めても良いです。個展や路上販売以上に、効率良く知ってもらえて仕事につながっていきます。あなたの大切な作品をもっとみんなに知ってもらいましょう!