芸術は、認められるとお金になります。それがいつなのか分からないし、続くのか分からないし、そもそも来るのか分からない。それが心が折れてしまいそうになるところです。

好きなら続けてください。無責任で偉そうなことを言っていますね。すみません。でも全く別の仕事をしたとしても、細々とでも続けてほしいです。

表現できること、それを見てくれる誰かがいることって、誰でもできることではないんです。辞めてしまったら終わりです。またいつでも始められますが、続けることが大切なんです。

○認められるって何?認められるって正解したわけじゃない

その作家の作品がたまたま観に来た人の感性にマッチしただけ、人気が出たなら気に入ってくれた人が多かった、その時代にフィットしただけです。自分の感性で作った作品が、多くの人といつも共感していたら、逆に怖いです。

固定のファンができているなら理解できますが、それまでは自分の思うがままに作るのか、商業用に要望にいかに応えられるように作るのか、あなたの決めたことはすべて正解だと思います。

何がヒットするかなんて誰にも分かりません。仕掛けを作って商業的にアプローチすればヒットすることもありますが。

○今活動しているならそれはとても愛しいことです

活動することが苦になっている人いますか?身を削ってまで生活しているなら、何か解決策を講じる必要がありますが、今活動できていることは、とても愛しいことなんです。

活動をやめてしまうと気付きます。失って初めて気付く…。活動中の人は、好きならぜひ続けてほしいです。自分の表現したものを自由に発表できる場なんて、社会にそうありません。

○一旦やめると前と同じ状況には戻れません

いつでも戻れそうな感じもしますが、期間が空くと周りにいた人達が入れ替わっていたり、客層も変わり、自分のスキルも落ちています。そうなると、以前に増してよほどの打たれ強さが必要になります。

どうしても今の状況から距離を置いて、自分の作品を見直したいとか、スランプやパニックで1度離れたいという時は、1度休んで、まだ修正がききそうなうちに再開すると、新しい流れの中でスタートできるかもしれません。自分のスタンス次第と言われればその通りです。

ですが、次々と才能ある人達が溢れる甘くない世界ですので、辞めてさらに苦境に立たなくてもいいかなぁと思います。

○続けることが縁を作ったり得るものが大きくなります

自己満足でも、継続は力なりで、何かしら力となって返ってきます。ご縁のおかげで、芸術以外のことでも良い繋がりに発展することもあるでしょうし、ひょんなことから面白そうなイベントに声をかけてもらうことだってあるかもしれません。

芸術1本で頑張っている人は、辛い時、他に気持ちを分散しづらいでしょうが、あなたの周りには支えてくれたり応援してくれている人がちゃんといます。

ご家族だったり、友人、芸術仲間、取引先、クロッキー会などのメンバー、主催者、美術モデル、その事務所など、気付いていないところにもいることを忘れないでほしいです。

プロのアーティストになれる日まで応援しています。表現することを飽きるまで楽しんでください。